マル暴が乗り出した「テキシアジャパン」460億円詐欺の第二幕 仮想通貨「WFC」と捜査の「本丸」は
詐欺マネーの全貌は
テキシアから通知書が届いたテキシア会員によると、
「出資金の返済について、現金返済か新規事業への切り替えかを選択する内容でした。現金返済は元本の0.3%を3カ月分。お話にもならなかった。新規事業というのがWFCのことで、実際に交換した会員に聞くと1コインあたり出資金300円だったり、150円だったりと時期によって異なっていました」
WFCへの誘い文句は、西アフリカ・シエラレオネ産ダイヤの原石が価値を担保する仮想通貨で、いずれ出資金以上に大化けする可能性大というもの。
「切り替えに応じた会員のなかには、紙屋さんの“救済する”との言葉を信じ、自分は被害者ではないと思い込んでいる人も少なくありません」
その被害はすでに数十億円に上っているという。捜査にあたるのは、警視庁組織犯罪対策4課の広域暴力団対策係。紙屋のほかにも暴力団とテキシア、WFCを繋ぐキーマンが存在し、暴力団に資金が流れた疑いがあるためだ。詐欺マネーの全貌をどこまで解明できるか。
「週刊新潮」2019年11月14日号「MONEY」欄の有料版では、WFCの実態と警視庁が狙う本丸について詳報する。
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