岸田新総裁の「聞く力」の真価が問われる 自分で決められず何でも相談していた国対委員長時代のエピソード
禅譲と遠慮の政治
9月29日に投開票が実施された自民党総裁選で、岸田文雄前政調会長(64)が新たに第27代総裁に選ばれた。岸田氏は10月4日召集の臨時国会で首班指名を経て、第100代首相として新内閣を発足させる見通しだ。岸田氏自身、売り文句の一つに「聞く力」を挙げ、それが今回の総裁選勝利の一因ともされたが、「話を聞きすぎ」、「誰の話でも聞いてしまう」きらいがあることがネックだと指摘されている。
かねて岸田氏は名門・宏池会のボスとはいえ党内第5派閥に甘んじる立場として、あくまでも安倍政権を支え、禅譲を狙う作戦を採ってきた。...