小室圭さんの緊急帰国で警備費は2千万円 仮住まい候補は「赤坂」「青山」の高級マンションに

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「肩書コレクター」への違和感

 ICU在学時代の「海の王子」に始まり、アナウンススクールからUCLA留学、卒業後はメガバンク就職から一橋大大学院、さらには国際弁護士を目指しつつパラリーガルと、小室さんは周囲を巻き込みながら果てしない“自分探し”を続けてきた。その最終地点が内親王との結婚だとすれば、「肩書コレクター」にとってはこの上ない“収穫”であろう。皇室制度に詳しい小田部雄次・静岡福祉大名誉教授が言う。

「小室さんは婚約内定会見で“13年にプロポーズした”と話していましたが、当時は学生でまさに自分探しの只中。そんな状態で内親王にプロポーズする時点で、皇族の方との結婚がどういうものかまるで考えておらず、そこに覚悟もなければ皇室を重んじる気持ちもないことは明らかです。小室さんにとっては、眞子さまへのプロポーズも“プリンセスのフィアンセ”という肩書を手にしたいがためだったと見られても仕方ありません」

 実際にその肩書を、

「ロースクールへの入学にも役立てたのですから、肩書の責任の重さを考えないその人間性に大いに違和感を覚えます。本人にとっては思った通りの展開でしょうが、そのような人生がどこまでうまくいくのかは疑問です」

 また来(きた)る会見についても、

「婚約延期の原因は小室家のトラブルにあるので、まずは彼がひとりで会見をして説明すべきでしょう。それをせずに、宮内庁の仕切りで眞子さまと同席して厳しい質問を免れるのであれば、それは甘えです。眞子さまのフィアンセとしての立場をかざして、問題から逃げているに過ぎません」

会見は“アリバイ作り”

 一方、象徴天皇制に詳しい河西秀哉・名古屋大学大学院准教授は、

「予定されている会見が、結婚に向けた“アリバイ作り”のようになってしまわないかと危惧しています」

 そう指摘するのだ。

「これまでは、会見を開いて小室さんが誠意を見せるような言葉を発すれば国民の不満も和らぐのでは、とも思っていましたが、今回はどうしても“結婚ありき”に映ってしまう。会見の先に結婚があるのではなく、結婚のために消化しなければいけないプロセスとして不承不承こなすように感じる人も多いでしょう。お二人から“やらされている感”が透けて見えると、何を話したところで反対する人々を納得させるのは難しいのではないでしょうか」

 かつてノルウェー王室では、ホーコン王太子と交際中だったメッテ=マリット王太子妃が、過去のドラッグパーティー参加などを暴かれ、王室の支持率も急落。それでも彼女は、00年11月の婚約会見で過ちを認めつつ“今後を見守って”と涙ながらに訴え、以来、多くの国民の支持を得てきた。

 眞子さまにも“涙を流され大逆転”があり得るのかといえば、そんな芸当は望むべくもなかろう。

週刊新潮 2021年9月30日号掲載

特集「『自分探しの旅』がたどり着いたゴール 一から分かる『小室圭さん』虚飾の全記録」より

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