蛭子さんを失った「太川陽介」がテレ東「旅番組」で復権 田中要次・羽田圭介との違い

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再認識される太川のタレント力

「『水バラ』では、『バスVS鉄道』以外にも、ABC-Zの河合郁人(33)と組んだ『ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 陣取り合戦』という新企画を生み出し、今年はさらにEXILEの松本利夫(46)と組んだ『ローカル路線バス対決旅 路線バスで鬼ごっこ』、高島礼子(57)と組んだ『BINGO対決旅』という企画も生まれた。9月29日に放送されるのは『鬼ごっこ』の第3弾です。今年の『水バラ』だけでも太川さんの旅企画は、3本の再編集版を含む10本が放送されました。さらに7月には、元々の太川・蛭子枠だった“土曜スペシャル”枠で『バスVS鉄道』の第9弾まで放送されました」

 一度は譲ったはずの枠に帰ってきたわけだ。

「蛭子さんとコンビだった頃は、ボケ役の蛭子さんの存在が大きかったと思います。しかし、他のタレントと対決する太川さんを見て、テレ東内でも“やっぱり太川だよね”という評価が高まったようです」

 ピンでもウケたということか。

「太川さんは元々はアイドルで、20歳で『レッツゴーヤング』(NHK総合)の司会に抜擢されるなど、若い時からタレント力が注目されていました。一時期、俳優に専念した時代もありましたが、歳を重ねて『ぶらり途中下車の旅』(日本テレビ)など街ぶら、旅番組から声がかかるようになり、ロケやレポートをこなしながらタレント力に磨きをかけた。年相応のポジションにハマったことで、再評価に繋がったのだと思います」

 見事な復活だ。

「このままだと、田中・羽田コンビの『バス旅Z』はフェードアウトしてしまうかもしれません。ただ、やっぱり太川・蛭子コンビが一番面白かったんですけどね」

デイリー新潮取材班

2021年9月29日掲載

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