娘のデビューで山田優が犯した戦略ミス 同じ「ステージママ」の工藤静香との違いとは

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 山田優さんと工藤静香さんはよく似ている。顔というより振る舞いやポジションがである。美人で料理上手、夫は言わずと知れた芸能界を代表するイケメン。そして世間から批判を買いやすいという損な役回りもそっくりだ。そしてこのたび、娘をデビューさせるという「ステージママ」ぶりでも並んだといえるだろう。

 工藤さんの次女・Koki,さんが15歳で華々しく「ELLE JAPON」の表紙を飾ったのも記憶に新しいが、山田さんの長女はGAPの広告に親子で登場。しかし肝心の顔は全て隠れているショットである。モデルデビューは娘さんの希望だったというものの、山田さんの複雑な親心を反映して不自然なポーズが多かったため、期待外れの声が上がった。

 Koki,さんの「特別扱い」の顔出しも賛否両論あったが、今回の山田さんも反感を買ったようだ。中途半端、勿体ぶってる、娘もこれじゃかわいそう。せっかくのお披露目に、ケチがついてしまった格好だ。

 巷では「親ガチャ」なる言葉が流行っているが、山田家も工藤家もSSR級というかトップクラスの恵まれた家庭だといえるだろう。両親ともに美男美女。人気タレントゆえの経済力。両家ともにお子さんはインターナショナルスクールに通い、バイリンガルの素養もある。デビューしたいといえばすぐにお膳立てしてもらえるコネもバッチリだ。これで嫉妬されないわけがない。山田さんも工藤さんも、そうしたやっかみは百も承知の上だったはずである。

 ただ、今回の山田さんの写真を見て、工藤さんとの違いを思い出した。写真週刊誌が家族旅行の様子を撮ろうとした時、工藤さんがかぶっていた帽子で咄嗟に娘たちの顔を隠した空港でのショット。Koki,さんたちが幼い頃は、娘の顔出しNGを徹底していたのである。そのせいかさまざまなデマ情報も出回ったが、夫婦ともに沈黙を貫いていた。

 Koki,さんのインタビューを読むと、モデルへの憧れは5歳頃からあったという。ちょうど今の山田さんの長女と同じくらいの年齢だ。本当に工藤さんが「ゴリ押し」ステージママなら、この時点でデビューさせていてもおかしくはない。しかし工藤さんは世間の風当たりの強さを知っていたからこそ、慎重になったのだろう。それは誘拐や嫌がらせのリスク対策というだけではない。有名人の2世が甘んじて受けなければいけない試練の大きさを、よくわかっていたからのように感じる。

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