大谷翔平が「本塁打王」を取る可能性は? スランプの要因は疲労と後続打者の弱さ

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復調の兆しが

 一方、大谷と1本差の本塁打46本で首位を走る(9月27日現在)ブルージェイズのゲレーロJr.の場合、前後に劣らぬスラッガーが揃っているため、相手はゲレーロとの勝負を避けるわけにいかない。結果、ゲレーロの本塁打量産を生んでいるという。

 また大谷に力みや焦りが見られると話すのは、野球評論家の張本勲氏だ。

「“早く、強く”打とうとの気持ちがあるから、最近の大谷はすぐ重心が前に行ってしまっている。あと0・2秒、体を後ろに残すだけでいい。たったそれだけで本塁打王は十分狙える」

 実際、ホームランの快音から遠ざかっていた大谷に、復調の兆しも見えてきた。

「19日(日本時間)のアスレチックス戦での9回第4打席。大谷は相手投手のストレートを弾丸ライナーで左中間に運ぶクリーンヒットを放ちましたが、スイングが正常化し始めている証しでは」(前出・友成氏)

週刊新潮 2021年9月30日号掲載

ワイド特集「我が人生の正念場」より

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