大谷翔平が「本塁打王」を取る可能性は? スランプの要因は疲労と後続打者の弱さ

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 米メジャーリーグもシーズン終盤を迎え、現地でもホットな話題となっているのが「本塁打王」争いの行方だ。本命だったエンゼルス・大谷翔平(27)の“失速”は、タイトルの逆転獲得に向けたドラマチックな伏線となるか――。

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 9月20日(日本時間)のアスレチックス戦に先発出場した大谷は10三振を奪う好投を見せたものの勝敗は付かず、1918年のベーブ・ルース以来となる「2桁勝利と2桁本塁打」の偉業達成はお預けとなった。

 膨らんだ期待は本塁打王獲得へと振り向けられるが、気になるのは疲労である。

「登板の前日と翌日にも打者として出場する大谷は、文字通り2人分働く“二刀流”です。オールスター休みもなく、疲れがピークに達しているのは明らか。それが打撃面の不調にも繋がっている」(メジャー研究家の友成那智氏)

 ここに来て150キロ台の速球に振り遅れることが目立ち、その帳尻を合わせようと、強引にライト方向へ引っ張るスイングが多くなっているのがその表れだ。

 在米スポーツライターの丹羽政善氏はもう一つ、スランプの要因を挙げる。

「大谷の後続に強打者がいないため、相手投手が大谷とまともに勝負してこない。相手は“フォアボールでもいい”との気持ちがあるからギリギリを攻めてくる。すると、大谷もついボール球に手を出してしまう悪循環に陥っています」

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