人流の増減にかかわらず感染者数の波は「4カ月周期」? ロックダウンの妥当性は

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次の周期は12月頃か

 宮沢准教授は、ウイルスが規則的に増減する理由を、自身が考案した「目玉焼きモデル」で説明する。

「世の中には感染しやすい人と、感染しにくい人がいて、前者にある程度感染すると、ウイルスは自然に減っていく。感染しやすい人とは、たとえば飲み屋で大声を出して騒ぐ人、ファクターXをもっていない人など。彼らが目玉焼きの中央とすると、円の外側に、騒がない人やファクターXをもっている人など、感染しにくい人がいる。そして内側で感染が拡大しても、外側までは広がりません」

 時に波は高くなるが、

「第3波の場合は、寒くなったから。第4波、第5波の拡大は、アルファ株、デルタ株という変異株が、本来なら感染しない人にうつり出したからでしょう」

 現在、緊急事態宣言が解除された後、11月ごろからの行動制限の緩和が議論されている。一方、緩和すれば国民の意識が「緩む」ので時期尚早だ、という意見もあるが、唐木氏が説く。

「次の波は先の周期から考えると、おそらく12月ごろに来る。波が来ないように、制限をロックダウンなど、より強固にすることは意味がありません。インフルエンザは毎年約1千万人が感染し、約1万人が亡くなりますが、コロナでも同様に受け入れられるか。それが今後のカギになります。尾身茂会長は、今後2、3年はコロナとの戦いが続き、国民の不安が解消されないと言いますが、ワクチン接種が進み、抗体カクテル以外の経口薬も間もなく登場すれば、そこまで怖がる必要はなくなると思います」

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