どうなる経営危機の中国「恒大集団」 最大の懸念は「ジャンク債」バブルの崩壊

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不動産セクターは中国経済の4分の1

 9月20日、中国恒大集団の経営破綻への懸念で世界の株式市場は同時安となった。

 3050億ドル(約33兆7000億円)の負債を抱える恒大集団は、香港市場に株式を上場する中国第2位の不動産開発会社だ。昨年の売上高は約12兆3000億円、日本最大手の三井不動産の年商の6.5倍に匹敵する。

 この巨大企業が苦境に陥った理由は、中国政府が昨年8月に打ち出した不動産融資制限政策にある。恒大集団は銀行やノンバンクなど100社以上と取引があったが、金融引き締め政策のせいで資金の確保が困難となってしまった。...

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