息子を殺害、今度は保釈中に妹を…連続嘱託殺人で逮捕された77歳老女の“心の闇”

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 都心から車で1時間。東京都羽村市の住宅街で、77歳の女が74歳の妹の首を絞めて殺害する事件が起きた。「苦しいので殺してほしいと頼まれた」。この老女は5カ月前にも、別の家で実の息子を殺害し、嘱託殺人の罪に問われ保釈中の身だった。次々と家族を殺めた老女の周りで、いったい何が起きていたのか――。

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夕方から物音一つ聞こえなくなる家

 築40年という2階建ての一軒家の木製の表札には、いかにも昭和といった古めかしい男性の名前が掲げられていた。小さな庭の手入れは行き届いている。

 隣家の住人が語る。

「私は春にここに越してきたばかりなんですが、当時は殺されたおばあさんが一人で住んでいました。表札の名前はおばあさんのお父さんで、ここは姉妹の実家にあたります。独り身のおばあさんは近所付き合いが苦手で、ずっと家に引きこもっていました。ちゃんとお会いしたのは挨拶に伺った時の一度だけ。警戒した様子で玄関に出てこられましたが、『はい、わかりました』と言ってすぐに戸を閉めてしまった。ただ、身ぎれいだった印象があります。割烹着のようなものを着けていらっしゃいました」

 朝はいつも早く、5時くらいには雨戸が開けられたという。

「それから決まって掃除機の音が聞こえてきます。夕方には雨戸が閉められシーンとする。物音一つ聞こえなくなるのです」(同前)

 報道によれば、最近になって姉が越してきたという。だが、隣人は一切、姿を見かけたことはないと話す。

「ニュースではそう言っていましたが、私は家の中から話し声を聞いたこともありません」

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