「あいつ今何してる?」「ハナタカ優越感」が終了 テレ朝19時台で進むお笑い世代交代
テレビ朝日が10月改編に合わせ、水曜19時台の「あいつ今何してる?」と木曜19時台の「日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」の終了を発表した。ともにテレ朝のゴールデンタイムを代表する人気バラエティ番組だが、いったいなぜ?
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ネプチューンがMCを務める「あいつ今何してる?」は、ゲストの学生時代の同級生が今、何をしているのかを調査する番組で、15年10月より土曜深夜の枠でレギュラー化したドキュメントバラエティで、半年後には水曜19時台に昇格した。
一方、くりぃむしちゅーがMCの「ハナタカ」は、アンケート調査によって判明した“日本人の3割しか知らないこと”を紹介して、思わずへぇ~と唸ってしまうこともある人気バラエティで、15年4月より続いていた。
これら2番組が一度になくなるわけである。民放プロデューサーは言う。
「人気番組でしたが、最近は視聴率が取れなくなっていましたからね。ネプチューンもくりぃむしちゅーも覚悟はしていたかもしれません。でも、水曜19時台は08年にスタートした『ナニコレ珍百景』から、ずっとネップチューンが温めてきた枠ですからね。くりぃむしちゅーも放送枠こそ変わりましたが、19時台で長くMCを務めてきました。10年から日曜19時台で『シルシルミシルさんデー』が始まり、『オドロキ見たいテレビ びっくりぃむ』、そして『ハナタカ』へと続き、16年から木曜19時台に移ったという経緯があります。両者ともショックでしょうね」
ボキャブラ世代
10月からは、「あいつ今何してる?」の後枠には、お笑いコンビ・千鳥のノブ(41)とテレ朝の女子アナでは人気No.1の弘中綾香アナ(30)が、様々なクセの強い人にツッコミを入れる深夜番組「ノブナカなんなん?」が昇格する。
「ハナタカ」の後番組は、企業や工場などの裏“ウラ側”に潜入する社会科見学バラエティ「ウラ撮れちゃいました」。MCはお笑いコンビ・かまいたち(山内健司[40]、濱家隆一[37])と元乃木坂46の白石麻衣(29)が務める。
「10月からMCのお笑い芸人の世代が若返ることが一目瞭然です。千鳥やかまいたちは、お笑い第6世代に分類されます。彼らのギャラはまだまだ安いのです。もちろん、視聴率が上がればギャラも上がりますが、めざましい活躍がなければそのままでしょう。一方、ネプチューンも、くりぃむしちゅーも、フジテレビの『ボキャブラ天国』(92年10月~99年9月)で人気となった、いわゆるお笑い第4世代で、今や50歳代のベテランとなったのですからね」
「ボキャブラ」で“電光石火の三重殺(トリプルプレイ)”と呼ばれ、若手だったネプチューンも現在では、名倉潤が52歳、堀内健と原田泰造も51歳になった。
同じく“邪悪なお兄さん”と呼ばれた、くりぃむしちゅー(当時は海砂利水魚)も、上田晋也が51歳、有田哲平が50歳である。
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