「小石河連合」は意外とうまく行っていないところが「河野太郎」のアキレス腱に

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「次の首相にふさわしい候補」だけでは…

「次の首相にふさわしい候補」の上位3人が団結すれば圧倒的勝利へ……と見るムキも少なくなかったかもしれないが、コトはそう単純ではないようだ。自民党総裁選に立候補し、当選最右翼と目される河野太郎行政改革担当相(58)の支援者として、世間の人気者・小泉進次郎環境相(40)、石破茂元幹事長(64)が名を連ね、それぞれの頭文字を取って「小石河連合」を謳うものの、それがどうもプラスに働いておらず、逆にアキレス腱ではないかという声が上がっている。

 野田聖子幹事長代行(61)が出馬することで、総裁選は岸田文雄前政調会長(64)、高市早苗元総務相(60)、河野氏と合わせて4人での戦いでスタートした。当初想定された3人という設定に野田氏が割って入った格好だ。

「野田さんは最後まで推薦人20名の確保に追われていました。推薦に関して口約束だけで文書で残していない議員が数人いたこともあって、彼女はとても焦っていたようです」

 と政治部デスク。勝利はおぼつかないが、過去に出馬を訴えて断念すること3度。ようやくスタート地点に立つことができたというわけだ。

「知名度のある野田さんが出馬することで主に党員・党友票が割れ、決選投票の可能性が高まってきたのは事実です」

 と、全国紙の政治部デスクは解説する。

支持会見の評判が悪い進次郎氏

 デスクが続ける。

「野田さんのリベラル寄りの政策がカブる河野さんの票が削られるとか、唯一の女性首相候補とアピールできなくなった高市さんから野田さんに票が少し流れるとか、あれこれ言われていますが……正直、今回は本当に見えない選挙です。1週間後も見えていないかもしれませんね」

 それでもこのデスクが言うのは、「1週間前と比べて河野さんが伸びていないですね」とのこと。

「色々と分析してみたところ、河野さんを勢いづかせるはずの小泉・石破両氏が支持を表明したことで、逆に河野さんの支持率の足かせになっていると見ています。まず小泉さんから触れると、河野さんへの支持会見の評判がことのほか悪いですね」

 小泉氏は14日の会見で河野氏支持を表明した際に、その理由について〈これだけ日本も世界も変わる時に自民党も変わらなければならない。この時にだれが党風一新できるのか、答えは明らかだ〉と話した。

 さらに、最大派閥の細田派が高市、岸田両氏の支持を発表したことについて、
〈最大派閥の方から高市さんと岸田さん支持すると発言があったと聞き及んでいる。これは言い換えれば河野太郎は絶対だめだということ。そのこと1点をもってしても誰が自民党、日本を変えられる新しいリーダーかは明らかだ〉と語った。

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