「中田山健」が6代目復帰 「戻るなら引退してもいい」と言っていた「神戸山口」の井上組長はショック

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大物が続いて中田山健、6代目へ?

 6代目への復帰が決まった場合、懸念は新たな揉め事が起きないかだろう。早くも中田山健と神戸山口のシノギがかぶる神戸・福原地区ではいさかいが起きそうな気配もあるが……。

「その心配はあります。一方で今後さらに神戸山口の弱体化が進み、ある大物が中田山健組に、すなわち6代目に移るという話も出てきています。直参クラスが動けばそれはそれで大事(おおごと)です。こういう話が今から出るのも中田組長は神戸山口側にも人望があるということなのでしょうね」

 今後はどうなっていくのか?

「歴史は繰り返されると言いますね。山一抗争は1989年、一和会の山本広会長が生命の保証と引き換えに謝罪して組を解散することで終結しました。今回もそれに近いこと、つまり神戸山口組が解散させられると見るムキもある。しかし32年前は仲介する稲川会という組織があり、2代目の石井隆匡会長の指示があったからこそそういう展開となったわけです。今回そういった力を行使する者が見当たりますかね」

 加えて、

「そもそも山本会長は抗争相手の4代目山口組の竹中正久会長と盃を交わしていなかったのに対し、神戸山口の井上組長は司忍6代目山口組組長と交わしていたわけです。つまり子分が親分を裏切ったことになってしまっている。6代目側にしてみれば、もうすでに神戸山口組との間では勝負はついてしまっているから、特に何かする必要はなく、誰かに仲裁役を頼むほどではないというくらいにしか考えていないのかもしれませんね」

デイリー新潮取材班

2021年9月18日掲載

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