木梨憲武がテレ東で新番組のMC 意外と知られていないとんねるずとテレ東の“深い縁”
ギャラが高すぎた
「2人はモノマネを披露して72万円(一説には73万円)獲得の高評価を得ましたが、石橋さんがボールを投げて障子の紙を破るゲームに失敗。賞金獲得ならず、という結果に終わりました。その後2人は、とんねるずとしてデビューし、『お笑いスター誕生!!』(日テレ)などに出演し、お笑いの頂点へと駆け上がっていったのです」
「みなおか」はじめ、多くのテレビ局で冠番組を持ったとんねるずだが、テレ東に出演した記憶はない。
「彼らを使いたいと思った時には、テレ東の制作費ではギャラを払うことができなかったのでしょう。『みなおか』でのギャラは、2人で1000万円(企画料込み)と言われていましたからね。テレ東といえば、その昔、売れる前のビートたけしさんを『凸凹大学校』(77年10月~82年12月)のレギュラーにしたものの、あっという間に売れてしまった。当時の所属事務所からギャラの50万円アップを申し入れられて、たけしさんを切らざるを得なくなったという話があるほどですからね。とんねるずの場合は、特番で出たことがあるくらいです」
それが「ドバドバ」以来、32年ぶりのテレ東出演となった「ハレバレとんねるず 略してテレとん」(12年9月、13年3月)という番組だ。
攻めのテレ東
「コンセプトは『ドバドバ』と同じで、収録場所も当時と一緒。これに賛同して、とんねるずは出演を快諾したと言われています。実は、この番組のプロデューサーこそ、伊藤Pだったんです。12年9月に放送された第1弾の視聴率は7・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)と、テレ東にとって社内の壁に貼り出しが出るほどの高視聴率でしたが、半年後の13年3月に放送された第2弾は3・9%に。以来、再びとんねるずがテレ東に出ることはありませんでした」
それでも縁が切れることはなかったわけだ。ちなみに、木梨は19年12月に自身のアルバム宣伝のため、テレ東の午前の帯番組「なないろ日和!」内のジャパネットたかたの通販番組に出演。アルバムの宣伝以外に高圧洗浄機“ケルヒャー”の紹介にも参加してみせた。
「テレ東は3月期の決算で広告収入が伸び、営業利益は前年同期比で217・7%増という大幅な増益を計上しました。コンビとしてとんねるずのレギュラーを持たせることはできなくても、木梨さん一人なら、という考えがあったのかもしれません。そして、この番組が上手くいけば、石橋さんを一本釣りしてくる可能性もあります。それができるのが攻めのテレ東であり、“テレ東式”ならとんねるずの新バラエティもありかもしれません」
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