【自民党総裁選】明日告示 河野太郎陣営は史上初の「Zoom出陣式」でカツカレーの出番なし

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「決戦投票は避けたい」

 野田氏の参戦いかんにかかわらず、河野氏と岸田文雄前政調会長(64)、高市早苗前総務大臣(60)の三つ巴の構図に変わりはないという。

「今回ばかりは派閥単位で票を加算できないので、まったく読めません。党員票は世論調査でリードしている河野氏に流れることは間違いないが、議員票は蓋を開けるまで未知数。確かに、選挙に弱い若手議員らの票の多くが河野氏に流れると見られているが、岸田氏も一枚岩の岸田派のほか、河野アレルギーを持った麻生派、細田派から上乗せしてきそう。高市氏を支援する安倍さんにしても、今後、自身がキングメーカーとして影響力を保持できるかどうかがかかっているので、全力で子飼いの議員たちを取り込んでいくでしょう」(同・記者)

 そんな中、前出の河野陣営の議員は「決戦投票は避けたい」と本音をこぼす。

「最後は、安倍・麻生vs二階・菅の代理戦争みたいな構図になってしまうかもしれません。そうなった時に長老たちは、派閥の力を最大限に発揮して多数派工作をしてくる可能性がある。原子力村を中心に河野アレルギーを持っている議員も多い。できれば最初に過半数を取って終わらせたい」

 29日の投開票日まであと2週間。苛烈な票の奪い合いが続く永田町から目が離せない。

デイリー新潮取材班

2021年9月16日掲載

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