闇営業芸人たちの今 軟着陸に成功したはずの「ロンブー亮」に復活の兆し

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力のなさが露呈

「相方である田村淳の助けがあって、軟着陸に成功。昨年1月、コンビでのトークライブで復帰しました。4月には彼らのレギュラー番組である『ロンドンハーツ』(テレビ朝日)に出演し9カ月ぶりの地上波復帰を果たします。6月には『さんまのお笑い向上委員会』(フジ)に出演し、10月にはテレビ埼玉で釣りのレギュラー番組がスタートするなどしたのですが、『ロンハー』以外でキー局から呼ばれることはありませんでした」

 ところが8月27日、『人志松本の酒のつまみになる話』(フジ)、続く『全力!脱力タイムズ』(同)に連続して出演したのだ。

「『酒のつまみ』ではまず、松本さんにイジられていましたね」

松本:考えたら、俺、亮は割と久しぶりなのよね。

亮:4年は経ってると思います。

千鳥ノブ:あの騒動の時、以前?

松本:最後に会ったのは、吉本に反旗翻す前。

亮:反旗翻したわけじゃないんです! 俺、めっちゃ頑張って気持ち伝えたのに、全然伝わってない。

千鳥ノブ:でも、色々あって、亮さんは、もう……。

千鳥大悟:亮さんは、って言うな!

松本:雨降って地固まる……あー雨もアカンな。

「その後、亮に話のテーマを出す番が回ってきたんですが、“味噌汁の具は何が良いか”という何のひねりもないテーマを出して全員から突っ込まれていました。出色だったのは『脱力タイムズ』でしたね」

何もせずお金を稼ぐ

 特集はなんと「コンプラインスが及ぼすテレビ業界への影響に変化」だった。

「番組では、ドッキリも放送しにくい時代になったということで、ドッキリであることを伝えた上で亮に演じてもらうことに。“恐い人ドッキリ”と称し、亮に反社の人間が接近し、『今度、親分の誕生パーティーに来てよ』『マイクで挨拶してくれるだけでいい。ギャラは事務所通さずに出すから』と語りかけるというキワドいネタでしたね。これに対して、亮が精一杯の表情で『ボクと反社の方の食い合わせは良くない!』と言ったのには珍しく笑いました」

 番組では最後にコンプライアンス委員会と称して、亮の芸に意見が申し渡された。

コンプライアンス委員:子どもの頃、「ロンドンハーツ」がスゴい好きで、亮さんみたいに、何もせずお金を稼ぐ姿にスゴい憧れを抱いていまして……。

「これまで闇営業に関わった芸人は、いずれも吉本芸人の番組に出演していました。そこへ吉本所属でない、有田哲平の『脱力タイムズ』に出演したのは、ある意味で画期的でした。『脱力タイムズ』の制作陣は『クセがスゴいネタ』と共通とはいえ、亮に対して遠慮がない感じでしたね。亮は淳のおかげで上手く再出発できたようですが、それでも闇営業前に戻れたわけではありません。事実上、ゼロからの再出発です。闇メンバーの中では宮迫に次ぐ大物でしたが、正直、亮がいないと番組にならないというほどのタレント力はありませんでした。ですから彼がいない間に、代わりを務める芸人やタレントに椅子を奪われてしまった。他の芸人たちも同様です。復活できるかどうかは、芸人としての力次第でしょうが、彼らの人生を少なからず狂わせた闇営業問題を、宮迫はどう考えているのか気になります」

デイリー新潮取材班

2021年9月16日掲載

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