山口組に復帰するか、交渉は白紙か? 神戸山口組の中核「山健組」離脱断定報道で
一枚岩ではない5代目山健組内
その一方で、5代目山健組内も一枚岩ではないのは間違いないようだ。
「6代目の方へ行くよりは一本独鈷(独立組織)でやっていった方が良いのではという考えもあるようです。実際、そういった勢力が中田組長を今もなお説得中だという情報も流れてきました。6代目への合流は白紙に戻ったのではと指摘する人もいますね」
組織に所属すれば会費の上納が必要になり、警察の監視も強まって行動を規制されることになる。
「男が男に惚れてヤクザの道に入るというのがかつての定番だとしたら、今は飯が食えるか否かというのが最大の判断基準になっていますよね」
加えて、中田組長にとっては今年6月、コロナで西川良男若頭が亡くなったことも大きかったのではと竹垣氏は推察する。
「中田組長とは一心同体でやってきた人物です。西川若頭とは私がカタギになってから話す機会があり、謙虚な男だという印象をもったのを記憶しています。現在、中田組長は接見禁止中で弁護士を通じてのみ外部とのやり取りが可能な状態。私も経験したことがありますが、コミュニケーションの面でとても難しいところがあります。信頼する西川若頭を失ったのはそういう意味でも大きいはずです」
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