バラエティの雄「イッテQ」に異変 コロナで海外ロケNGだけでない“五重苦”

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演出が飽きられた?

「コロナ禍で海外ロケができなくなっているから、ということだけならまだマシです。しかしこれまで、オセロ・中島知子やベッキーのスキャンダル、海外祭りのヤラセ騒動など番組の危機は何度もありました。それらを『イッテQ』は乗り越えて、『ポツン』に世帯視聴率で喰われようとも、個人視聴率1位だけは守り抜いてきたんです。今回の落ち方は海外ロケ以外に他の問題が積み重なった結果と考えています」

 諸問題とは?

「まず総合演出の古立善之さんを使いすぎたということでしょう。彼はバラエティでは日テレのエースと言っていいでしょう。村上信五とマツコ・デラックスの『月曜から夜ふかし』、櫻井翔の『1億3000万人のSHOWチャンネル』も担当していますが、どちらも数字を落とし気味です。この3つの番組、ご覧になっている方はお気づきかもしれませんが、やはりどれも似ているんです。ちょっと視聴者や出演者を小馬鹿にしたような目線、ヤラセではないギリギリのプロレス的演出と展開。それらは若い視聴者に刺さっていたと思いますが、やはり時間が経てば飽きられるものです」

 平日朝の情報番組「スッキリ」の“アイヌ問題”も影響しているという。

イモトにも原因が

「アイヌ民族を傷つける表現があったことで、以来、日テレの番組考査部が神経質になっています。もちろん気をつけねばなりませんが、“アツモノに懲りてナマスを吹く”状態となり、面白いギリギリの線に踏み込めなくなっているんです」

 さらに手越祐也の不在も大きいと見る。

「彼は若くて、ヤンチャで、華がありました。ああいうキャラは数字を持っています。出川哲朗や森三中も頑張っていますが、若い視聴者にとってはオジサン、オバサンでしかない。彼らにとって共感できる出演者が、番組からいなくなってしまったことは痛い」

 そしてイモトアヤコの結婚という。彼女は年末の出産に備え、産休に入ると言われている。

「19年11月24日の放送で、彼女は番組ディレクターと結婚を発表しました。この時の世帯視聴率は22・3%、個人15・5%、占拠率は34・6%を記録しました。以来、この記録を上回ったことはありません。珍獣ハンターで世界を股にかけ、大暴れしていた彼女に、“もうそこまで頑張らなくても、少し休ませてあげて……”と視聴者は思ってしまうのではないでしょうか」

デイリー新潮取材班

2021年9月12日掲載

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