石倉洋子デジタル監 著書で明かした「ファーストクラスへのアップグレード方法」が不評を買うワケ

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 就任早々、素材サイトの画像を公式ウェブサイトに無断転載していたことが発覚し、世間を呆れさせたデジタル庁デジタル監の石倉洋子氏(72)。今度は彼女の「人間性」を疑問視する声が航空業界から聞こえてきた。著書で、“ゴネ得”とも受け取れかねない「ファーストクラスへのアップグレード方法」を自慢げに語っていたというのだ。

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海外ではダメ元が当たり前

 問題の発言は、ネット上でも確認できる。「デジタル監・石倉氏が語る センス良く主張するために大切なこと」(9月6日付「日経ビジネス」電子版)。石倉氏の著書『世界で活躍する人の小さな習慣』(日経ビジネス人文庫)を一部抜粋、編集したものだという。

 まずは、その“センス良い主張”とやらを伺っていこう。

〈日本では、提供されているサービスが当たり前、常識と思われて、決まっていることが多いので、それからあえて違う行動をとろうという気にもならないかもしれません。でも、海外では一般的に自由度が日本より高いようなので、「ダメで元々」と頼んでみたり、聞いてみたりすることをおすすめします。〉

〈たとえば、レストランのメニューに載っていないものでも「◯◯はできますか?」と聞いてみると、「できる」と言われることもよくあります。また、「山羊のチーズは嫌いなので、ほかのチーズに替えてほしい」「つけあわせのフレンチフライを別の野菜にできないか」などと頼むと、多くの場合、対応してくれます〉

 さすがは、商船三井、日清食品ホールディングス、富士通などの名だたる大企業の社外取締役を歴任してきたとあって、高級レストランに通い慣れているようだ。日本人は、ついこういう場面で遠慮しがちだが、海外ではこういった“主張”は当たり前なのだろう。

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