「松本」「内村」共演が話題 業界人が本当に見てみたいのは「ダウンタウン」と「とんねるず」
ダウンタウンと組ませたい芸人とは
「88年にスタートした深夜バラエティ『夢で逢えたら』(フジ)でダウンタウンとウンナンは共演していましたからね。ダウンタウンにとっては東京進出第1弾のレギュラーで、2組ともこの番組をきっかけに爆発的に売れ始めました」
99年にロッキング・オンより出版された松本の著書「松本坊主」(幻冬舎よしもと文庫)にも、番組とウンナンへの思いが語られている。
《東京進出の第一歩目の番組はフジテレビの『夢で逢えたら』だったんです。/この番組の手応えですか? まあ……ダウンタウンは成功するべくして成功したなあって思うのは、やっぱりウッチャンナンチャンっていう存在がいたから。ウンナンがおれへんかったら、ダウンタウンはもう少し時間かかったんちゃうかなあって思いますよ。》
《あのね、これ、(島田)紳助さんがよく言ってたんですけど、「『ひょうきん族』の頃の人間と会うと、他のタレントさんとはまたちょっと違う、同窓会っぽいっていうか、なんか同じ釜の飯を食ったっていう感覚がある」って。「そんなもんかなあ?」と思て僕は聞いてたんですけど、今考えるとまさにそれわかりますね。やっぱ他のコンビとはちょっと違うんですよ、ウッチャンナンチャンとかは。》
《普通コンビが二つ重なると、なんかやらしーい感じになるんですよ。自分の相方がボケた時はツッコむけど、違う方がボケた時はあんまり、とかね。そういうのが全然なかったんですよ。もうすごい、四人でちゃんと回せてたから。あの辺はみんな偉いとこですよね。》
ここまで褒めちぎるのは珍しいが、内村もその思いは同じようだ。「ラフ&ミュージック」では、2人だけだと盛り上がりに欠けると思った内村が、松本にこう言っていた。
内村:4人揃ったら、めっちゃ面白いぜ、な!な!
「『夢で逢えたら』は2組の他に、清水ミチコ、野沢直子もいましたが、番組が91年11月という中途半端な時期に終了したため、間つなぎに放送されたのがダウンタウンとウンナンのトーク番組『夢の中から』でした。さらに98年には笑福亭鶴瓶師匠とウンナンのトーク番組『いろもん』(日テレ)にダウンタウンがゲスト出演。鶴瓶師匠そっちのけで4人が語り合うという珍しい番組になりました。そして09年にはダウンタウンが司会の『史上空前!! 笑いの祭典 ザ・ドリームマッチ』(TBS)で、松本さんと内村さんがコンビを組んでコントまでしていました。今回の2ショットは確かに滅多にお目にかかれませんが、“まさか!”というほどの驚きではありませんでした」
他に共演させたい芸人がいるというのだ。「ラフ&ミュージック」には爆笑問題も出演していたが?
「松本さんは内村さんほどの絡みは見せませんでしたね。爆笑問題との共演が見られたので、それでいいのではないでしょうか。松本さんの共演のハードルが低くなった今、見てみたいと思うのは、残るもう1組の大物、とんねるずです」
ダウンタウンとウンナンの相性がいいのはわかるが、とんねるずとはどうなのだろう。
「ダウンタウンととんねるずの共演は、94年の『FNS番組対抗!1994なるほど!ザ秋の祭典スペシャル』(フジ)、そして14年の『笑っていいとも!グランドフィナーレ』くらいでしょう。でも、決して仲が悪いということはない。松本さんが以前テレビで話したことがありますが、『周囲が過剰になっていて、スタッフが楽屋を相当離したり、廊下ですれ違わないようにしていた』『好き嫌いでなく、先輩として見ていた』と明かしています。また石橋貴明さん(59)と浜田雅功さん(58)は子供の学校が一緒だったので、普段は普通に喋っているとも聞きます」
とはいえ、とんねるずの芸風は明らかにダウンタウンとは違う。
「ダウンタウンにとっては2学年上の先輩で、しかも東京のお笑いということもあるでしょう。とんなるずは今、コンビでの出演すらなくなっていますから、実現の可能性は極めて低い。4人の共演が難しいなら、ダウンタウンの番組にそれぞれピンで出てほしいですね。実現すれば、ウンナン以上の大騒ぎになります」
石橋とならトーク番組になりそうだが、木梨憲武(59)となると……。
「木梨さんは予想がつきません。予定調和にはほど遠く、場の空気など関係なく、いきなり跳び蹴りなんてこともありますから。それを浜田さんにやったら、どういう反応をするのか、松本さんはどう絡むのか、興味は尽きませんね」
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