事件現場清掃人は見た 孤独死の後始末で遺族と大家がトラブルになった具体的事例

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 孤独死などで遺体が長時間放置された部屋は、死者の痕跡が残り悲惨な状態になる。それを原状回復させるのが、一般に特殊清掃人と呼ばれる人たちだ。長年、この仕事に従事し、昨年『事件現場清掃人 死と生を看取る者』(飛鳥新社)を出版した高江洲(たかえす)敦氏に、遺族と大家のトラブルの回避策について聞いた。

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 これまで高江洲氏は、特殊清掃の現場で遺族と大家のトラブルを数多く遭遇してきたという。

「17年前の夏、知り合いの葬儀会社の社長から依頼がありました。...

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