韓国の反日教授による「竹島パロディ宣伝」に添えられた「常時嘘つき中」という日本語とヒドい中身
「日本の反文明的犯罪行為によって…」と
当時の朝鮮政府は安龍福に冷たい。朝鮮の官吏は彼のことを「騒がしい漁民」「風に漂う愚民」と表現し、政府がそのような者を日本に送るはずがないとも述べている。一方、日本の記録にも国内で護送する際には「安龍福は乱暴なため、女子どもは見学禁止」との御布令が出たり、日本に対し米や金銀をねだったりといった無礼の数々が資料として残されている。
当時、朝鮮政府では安龍福の行動を問題視し、極刑に処すべきだという声があったほどである。ここで彼を殺しておかなければ、後世に渡って同じような問題を起こす者が出てくるというのがその理由だ。
しかし、彼に同情する者も多く、結局“これまで日本側の窓口が対馬藩しかなかった朝鮮政府に江戸幕府という新しい外交ルートを築いた”ことが評価され、彼は極刑を免れている。このことから現在彼は英雄視され、ひいては韓国が竹島を不法占拠する際の根拠の一つとなっている。
実際には、韓国側が保有する資料に“竹島は日本領”であることがしっかりと記述されているのだが、自国の都合の悪い記述には目を瞑っているのか、史実を無視して「独島は韓国領だ」と領有権を主張し続けている。
現題において、そういった主張の急先鋒が、他ならぬ徐坰徳氏だ。彼が関わる独島財団も同じく、「竹島は韓国領だと江戸幕府が認めた」と主張し、さらに「日本の反文明的犯罪行為によって独島のアシカは絶滅した」とまで訴える。
しかしこれも史実とは異なる。竹島では、1970年代までニホンアシカが目撃されていた。しかし、それ以降20年の間、生存が確認されなかったために、1994年に国際自然保護連合(IUCN)が絶滅したと公式に発表している。
つまり韓国による竹島不法占拠後(1952年)にもアシカの生存は確認されていたのだ。なぜそれが絶滅したのか。独島警備隊員が射撃訓練のためにアシカを狙って殺害したり、海狗腎(生殖器)や肉を政府高官や軍の上層部に上納していたりしたことは、韓国メディアでさえ報じていることだ。
江戸時代の文献を読み解くのは漢字教育を捨てた現代の韓国人にはとても困難なことだろうが、アシカに関する文献はハングルでも多く存在する。徐坰徳氏の薄っぺらい活動に利用されるのは、絶滅させられたニホンアシカにとっても本意ではないだろう。
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