小泉進次郎大臣「涙のぶら下がり会見」への違和感 なぜ菅会談の中身を暴露した?
「口外」の問題点
記事は《ブレーンの少ない首相にとって、今や進次郎氏は「相談相手」以上になっているとの見方がある》と伝えた。
「あの5日間、菅さんが小泉さんと会うことを必要としていたのは間違いないでしょう。ほっと一息つけるような時間だったのかもしれません。ただ、小泉さんのキャリアなどを考えると、菅さんが相談を求めていたとは思えません。そもそも、どんなベテラン議員でも、派閥の領袖といった実力者でも、一国の最高権力者に対して『辞めろ』とか『続けろ』などと進言するのは不遜です。仮に助言を求められたとしても、その内容を口外しないのが社会人としての常識でしょう」(同・伊藤氏)
「俺って凄いでしょ」という小泉環境相のアピールは、菅首相の“側近”だと自ら演出したかったのかもしれない。
だが、もしそうだとすると、あのぶら下がり会見はとんでもない「裏切り行為」となる可能性があるという。
“親分”への裏切り?
「私は小泉さんが菅さんの側近だとは思っていません。しかし仮に、そうだとしましょう。そして、小泉さんが総裁選の出馬を見送るよう助言し、それを菅さんが受け入れたことも事実だとしてみましょう。ですが、それほど深い関係なら、親分のため黙って最後まで政権を支えてこそ側近ではないでしょうか。『辞めろと助言しました』などとマスコミの前で涙を流すのは、親分に対する裏切り行為と言われても仕方ありません」(同・伊藤氏)
小泉環境相と菅首相は、もともと深いつながりがあったのは事実だ。政治担当記者が言う。
「小泉さんは神奈川11区、菅さんは神奈川2区から選出されているということもあり、菅さんは後輩の小泉さんを初当選の頃から可愛がっていました。2019年8月には滝川クリステルさん(43)との結婚が発表されましたが、これも官房長官だった菅さんへ挨拶に行くという形で報じられました」
その翌月には、田中角栄以来の男性最年少38歳で環境相として初入閣を果たした。当時の首相は安倍晋三氏(66)だったが、入閣に際しては官房長官だった菅首相の後押しが大きかったという。
さる自民党の代議士が、こんなエピソードを明かす。SNS上などでは人気が失墜している小泉環境相だが、永田町の中なら「進次郎さんは今でも、誰もが認める最年少の首相候補でしょう」と言う。
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