国山ハセン、news23キャスター就任で番組の雰囲気が……小川彩佳アナへの波及効果

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小川アナに変化

 そんなハセンアナだったが、8月末という中途半端な時期にキャスターの仕事が回ってきたのだ。しかも、TBSの夜の看板番組「news23」である。民放プロデューサーは言う。

「あえてこの時期にしたのは、10月スタートの安住アナの朝の情報番組『THE TIME,』の話題に埋もれてしまわぬように、とTBSが配慮したのかもしれません」

 TBSも安住アナだけを推しているわけではないようだ。

「メインキャスターはこれまで通り小川アナですが、画面上、ハセンアナは同格です。ほとんどが2ショットで進行しています。小川アナだけの時よりも、ずっと見やすくなったと思います」

 なぜだろうか。

「もともと眼力はあるものの、何となく冷たい感じのする小川アナは、視聴者がリラックスできないという声があった。加えて、夫の浮気が発覚し、6月末に離婚が成立したばかりで、すっかり笑顔が消えたなんて指摘もありました。そんな中、ソフトで爽やかなハセンアナを一緒に映すことで、番組の雰囲気が変わりました。とにかく彼は“隣が似合う男”ですから」

 隣が似合う男とは?

「これまで彼は、『王様のブランチ』では谷原章介と本仮屋ユイカの隣で進行役を大過なく務め、『アッコにおまかせ!』では和田アキ子さんの隣で進行役。アッコ御大にも気に入られた。さらに夕方のニュース『Nスタ』ではホラン千秋の隣でサブキャスターを務め、息の合ったハーフコンビで視聴率を押し上げて、日テレ『news every.』に迫りました。その実力を買われ、『グッとラック!』では立川志らくの隣でメインMCを務めることに。番組終盤では毒舌といわれる志らくにツッコむなど、いい味を出していましたが、時すでに遅く、番組は打ち切りに……とはいえ、ソフトなイメージがある彼は、強い女性の隣で緩衝材になるのが上手い。『news23』は『Nスタ』の再来を狙っているのではないでしょうか。総合演出には、これまでの報道畑でなく、バラエティー畑の社員を抜擢したそうです。そのためか、小川アナだけの画面を極力減らし、親しみやすい画面づくりを目指しているように見えます」

 確かに、小川アナだけで語る場面が減った。ご丁寧にワイプまで2ショットだ。効果はあったのだろうか。

「残念ながら、今のところ結果は出ていません。8月30日の初日視聴率は3・9%(ビデオリサーチ調べ。関東地区:以下同)、31日は4・6%、9月1日は4・4%、2日は4・3%と、いずれも前4週平均よりも落ちています。もっとも、夜の報道番組の視聴習慣を崩すのには時間がかかります。真裏には有働由美子アナの『news zero』(日本テレビ)がありますからね。長い目で見る必要がありますが、以前より格段に良くなっていると思います」

 9月2日の「news23」の番組終わりでは、久しぶりに2人の会話が見られた。

小川:さて、ハセンさん、4日目ですけれども、夜型生活は慣れました?

ハセン:慣れてきましたし、小川さんとの掛け合い、いい空気感になってきましたよね。

小川:ホントに? ギクシャクしてないかな、大丈夫かな、変なの伝わってませんか、皆さん?

――小川アナが視聴者に向け、こんな問いかけをしたことがあっただろうか。

ハセン:大丈夫です。この時間、小川さんとハセンさんの楽しいトークの時間ですから。

小川:そう書いてありましたね。

ハセン:かなり心の距離も縮まってきていると思うんで、これからもご期待ください。

小川:ご期待ください!

ハセン:まだギクシャクしてるかな。

小川:もうちょっと頑張りましょうね。もうちょっと近づけましょう。それではまた明日、お目にかかります。

 何が違うって、小川アナの表情が違うのだ。ハセン効果か――。

デイリー新潮取材班

2021年9月6日掲載

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