吉本から絶縁された宮迫博之はYouTuber一本でやっていけるか 懐具合を業界通に訊いた

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問われる“実力”

 お笑いコンビ・雨上がり決死隊の解散が発表されたのは、8月17日のことだった。夜8時からネットテレビ局「ABEMA」などで解散を報じる特番が放送されたのだ。それから10日以上が経過したが、いまだに事態の“終息”には遠い状況だ。

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 吉本興業の狙いは、宮迫博之(51)の“テレビ出演禁止”であり、「それはうまくいくと思います」と芸能担当記者が言う。

「特番はYouTubeの『吉本興業チャンネル』でも放送されました。コンビが正式に解散したことを、ここまで大々的に発表したのは、宮迫さんと“絶縁”するためです。自社の芸人に『宮迫のYouTubeチャンネルには出演するな』、民放キー局にも『宮迫は起用しないでください』とメッセージを送ったわけです。吉本の協力がなければ、バラエティ番組は制作できません。どこのキー局も唯々諾々と従うと考えられます」

 今後、宮迫のCMや映画の出演はあり得るにしても、テレビ局が制作するバラエティやドラマに起用されることは絶望的だという。

 その一方で、彼はYouTuberとしても活動している。公式チャンネルは「宮迫ですッ!【宮迫博之】」で、解散特番でも話題になった。

 相方だった蛍原徹(53)が、「宮迫さんがYouTubeをやり始めてから」方向性の違いが大きくなり、複雑な気持ちが続いていたと告白した。

 これに宮迫はショックを受けたようで、一旦はYouTubeの活動を停止すると発表した。

芸人部門では第5位

「活動停止に対する賛否両論が、ネット上で激しい議論に発展。蛍原さんにも飛び火してしまい、『元相方がYouTuberとして活動するのをどうして批判したんだ』などと非難され始めました。この混乱を収拾させる目的もあったのでしょう。宮迫さんは前言を撤回してYouTubeの活動再開を発表しました。ところが逆に、『もっと自粛すべきだった』という批判が出るなど、依然として混乱が続いています」(同・記者)

 宮迫のチャンネルは8月31日現在、登録者数が143万人。YouTubeのランキングを報じる「ユーチュラ」によると、総合ランキングで211位。「お笑い芸人」のタグが付いたチャンネルでは5位という順位になるという。

「ユーチュラのランキングを見ると、『宮迫ですッ!』はYouTube活動の再開を発表した8月26日までに483本の動画が公開され、翌27日現在、3億4032万3250回の再生回数を記録したと紹介されています。1本あたり約70万回の再生回数となるわけです。6月から8月までの再生回数を調べてみると、50本の動画で2億2000万回の再生、1本あたり約45万回という結果になりました」(同・記者)

 ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「YouTuberとしては優等生と評価できる数字でしょう」と指摘する。

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