森保ジャパンに初招集のGK「谷晃生」 ケタ外れの身体能力は母親譲り

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 いよいよ2022年サッカーW杯出場権をかけたアジア最終予選が始まる。

 そのメンバーが発表されたが、初選出はただ一人。

 GKの谷晃生(20)である。

 そう、記憶に新しい東京五輪でスーパーセーブを連発したあの守護神だ。

「実は当初、彼は五輪代表のGKのなかでも三番手でした」

 と全国紙サッカー担当記者が語るところによると、

「コロナによる五輪延期期間中に腕を上げ、直前の強化試合で正GKだった大迫敬介(22)がミスを重ねたこともあり、大抜擢されることになったのです」

 思えば、24歳以下で構成される五輪代表は、司令塔の久保建英も守護神の谷も弱冠20歳だったわけだ。

 五輪グループステージ。3戦とも先発出場した谷は、失点をメキシコ戦でのセットプレーからの1点に止め、チームは3連勝で1位通過を果たした。

 圧巻は準々決勝のニュージーランド戦だった。

 試合は0-0で延長戦に入り、それでも共に点が入らずPK戦に突入。谷は4本中2本を阻止し、5人目を待たずに勝利を決めた。

「もし負けていたら、8強止まり。なでしこの高倉監督が8強で退任を余儀なくされましたから、森保監督もクビになっていたかもしれません」

 その後、準決勝は0-1、3位決定戦は1-3で敗れ、メダル獲得には至らなかったわけだが、窮地を救われた森保監督は、谷を今度はA代表に招集した次第。

 そんな谷とはどんな選手なのか。

「母親が実業団バレーボールの元選手とあって、身長190cmで手足も長く、空中戦が得意。しかも大柄にもかかわらず敏捷性もある。次世代守護神の座は確実ですが、現在のレギュラーGKである権田修一(32)と比べても、経験が未熟な点を除いて全く引けを取りません」

デイリー新潮取材班

2021年9月4日掲載

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