村田諒太は中田翔を「面白い人間」、井上尚哉はカシメロを「サル」に擁護の声
日本を代表する“チャンピオン”たちが炎上している。
8月25日、WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(35)が自身のインスタグラムで、暴力事件を起こして日本ハムから巨人に移籍した中田翔(32)について、
〈世の中では罰を与えろとか言う輩もいるみたいだが、罰ばっかり与えて面白い人間を消すのはやめようよ〉
と発言して炎上した。ワルモノをかばうなんてケシカランというわけだが、プロ野球記者いわく、
「村田の言う通り。中田は既に反省の意を表していますし、雇われ人だから、“出ていけ”と言われたら出ていき、“打席に立て”と言われたら打席に立って打つしかないでしょう」
罰の軽重について批判するのなら、中田本人ではなく、両球団ひいては彼らを管轄するコミッショナーに文句を言うべきであろう。
WBA・IBF統一バンタム級王者の井上尚弥(28)は、
〈リスペクトと常識のないサルは俺が叩きのめす〉
と自身のインスタに記したことが物議を醸している。
8月14日に行われたWBO同級タイトルマッチでフィリピン人のカシメロ(32)が勝利を収めた直後の記述で、カシメロに向けられた発言であることは疑いようがない。“リスペクトと常識のない――”とは、試合後、テレビカメラ越しにカシメロが尚弥に向けて中指を立てたことを指していると思われる。
だが、そんなカシメロを“サルと呼ぶのは差別表現”と、一部のネット民が井上を責め立てたのだ。
しかし、
「“サル”という表現が差別にあたるのは、白人が有色人種に向けて言い放った場合ですよね。黄色人種である尚弥が差別の意図をもって“サル”と発言したとみなすのはさすがに無理があるでしょう」
とボクシングライターが苦笑する。そして、
「カシメロはかねてより尚弥を“カメ”と罵っていました。そこで尚弥も動物に譬えて言い返しただけ。海外では、むしろ中指を立てたカシメロの方が行き過ぎた挑発行為として批判されているんですが」
そもそも“サル”という日本語は、「あのサルめ」というふうに、小賢しい者を指す表現としても使われる。それをいちいち差別と指弾されたら、豊臣秀吉をサルと呼んで可愛がった織田信長もビックリだろう。
当の井上も、批判に対し、ツイッター上で、
〈なぜ良い子ちゃんでいなきゃいけない? 皆の井上尚弥のイメージは聖人君子かな? ここまで煽られ過激な挑発され生放送で中指立てられなぜ黙っとかなきゃいけないのか? 発言に色々言う人はいるがこれはカシメロとの個人間の発言。売られた喧嘩は買うだけ。〉
と反発している。