河村たかし市長炎上に見る「何が何でも許さない」の怖さ(古市憲寿)

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 河村たかし名古屋市長の謝罪が「カノッサの屈辱」だと話題になった。発端は、市長がオリンピック選手の金メダルをかじったこと。選手の所属するトヨタ自動車からも抗議があり、本社へ向かったが幹部との面会は叶わなかった。

 実際のカノッサの屈辱は1077年のイタリアで起こった事件。「教皇と皇帝のどっちが偉いんだ」という聖職叙任権争いの末、教皇が皇帝に破門を宣告。皇帝がカノッサ城に赴き、雪降る城門の前で3日間も裸足で赦しを請うた。結果、破門は解かれる。

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