岡田健史、独立を諦め事務所と和解した全真相 密かになくなっていた朝ドラ出演話

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小栗旬の名前が浮上したワケ

 この件では当事者たちが知らぬ間に「関係者」として名前が挙げられた人物がいる。小栗旬(38)である。小栗が岡田を守るとまことしやかに伝えられた。本人は寝耳に水だったはずだ。所属するトライストーン・エンタテイメントに岡田が移籍するとまで報じられた。

「小栗君が3年ほど前、『俳優組合』の構想を周囲に漏らしたところ、それが一人歩きしてしまい、所属芸能プロと揉めた俳優がいると、すぐ『小栗が助ける』と言われる。本人だって自分の仕事で忙しいんだから、そんなはずないでしょう(笑)。岡田君の件は特にそう。法の下で裁判所が動いている話にクビを突っ込む大人はいない。しかも、そもそも2人は親しくない。岡田君の件に関して小栗君は一切動いていない」(同・ほかの芸能プロ関係者)

 岡田が小栗の所属芸能プロへ移籍するという話もあり得なかった。

「芸能界は契約社会なのに、契約途中の人間を受け入れるなんて、考えられない。万一、そんなことをしたら、トライストーン・エンタテイメントが矢面に立たされます」(同・ほかの芸能プロ関係者)

 同社には綾野剛(39)、田中圭(37)、坂口健太郎(30)らがいる。映画制作をしていることでも知られる。王道を歩んでいる芸能プロなのだ。

 違う黒幕が岡田の背後にいたのだろうか。

「聞かない。どこの芸能プロも契約途中の人間には手出ししません」(同・ほかの芸能プロ関係者)

 岡田の純粋な思いによる行動だったということか。その岡田は今年度後期の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」への出演が内定したと一部で報じられたが、雲行きが怪しい。

 NHK関係者に聞くと、「それは正しい情報ではない」という。事実、既に主要キャストの発表が済んだものの、岡田の名前は出ていない。

 一般論としてNHKはトラブルの渦中にいる人間は使わない。昔からそう。トラブルの余波がドラマの収録におよんだり、視聴者から苦情が来たりするのを避けるためだ。岡田は和解したものの、間に合わなかったようだ。

 岡田の人生は本人の言葉通り、これからが長い。

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。1990年、スポーツニッポン新聞社入社。芸能面などを取材・執筆(放送担当)。2010年退社。週刊誌契約記者を経て、2016年、毎日新聞出版社入社。「サンデー毎日」記者、編集次長を歴任し、2019年4月に退社し独立。

デイリー新潮取材班編集

2021年8月31日掲載

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