“甲子園制覇”智弁和歌山に「黄金期」が到来か…弱体化を阻止した中谷仁監督の手腕
いつ弱体化してもおかしくない
智弁和歌山が、夏の甲子園決勝で智弁学園(奈良)との“兄弟校対決”を制して、21年ぶり3度目となる「深紅の大優勝旗」を手にした。チームを指導する中谷仁監督は、1997年に捕手として夏の甲子園優勝を経験しており、プレーヤーと指導者で全国制覇を成し遂げる快挙だ。一時、甲子園で初戦敗退が続くなど、なかなか上位進出が果たせず、苦しんだ時期もあった智弁和歌山だが、どのように立て直したのだろうか。
まず、中谷監督の経歴に触れておこう。1997年のドラフト会議で阪神からドラフト1位で指名されたが、阪神時代は2002年に17試合に出場したのみ。...