「クッポン」「ヘル朝鮮」から「K症候群」へ ソウル打令2021(5)

国際

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 流行語や新造語は、その時代の雰囲気や社会のあり方を微妙に反映するものではないかと思います。

 今回、ソウルで久しぶりに生活を始めて、「クッポン」という言葉を時々聞くようになりました。「クッポン」って何だろうと思って調べてみると、「クッポン」とは「国」と「ヒロポン」(覚醒剤)を合わせた合成語でした。つまりヒロポン中毒のように陶酔的に韓国を自慢したり、優越的な感情を満足させる状況を批判する時に使われるようです。

 どんな使い方をしているのでしょうか。

 最近ですと、東京五輪をめぐり、黒人や中国人、日本人に対して排他的で差別的な言葉が韓国のネット上に溢れているという状況について、『朝鮮日報』は「顔が赤くなる『クッポン応援』」(8月2日付)と報じ、そうした応援を批判していました。...

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