松田聖子、コロナ禍でもツアーの売れ行きが好調な理由 「40周年」を2年連続でウリに

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“ああ 私の恋は南の風に乗って走るわ~”と、「青い珊瑚礁」を歌う動画で、久方ぶりの「聖子ちゃんカット」を披露して話題を振りまく。再生数は190万回を超えて変わらぬ人気の松田聖子(59)だが、そこにはコロナ禍での“燃える商魂”が見え隠れして……。
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 昨年デビュー40周年を迎えた聖子だが、折しもコロナ禍直撃で散々な節目と相成った。だからというわけか、ここ最近の彼女は前述した動画のみならず、記念イヤーの“やりなおし”に躍起なのである。

 たとえば今秋に発売される「続・40周年記念アルバムSEIKO MATSUDA 2021」。メモリアルイヤーを祝いたいファン心理を狙う作品とはいえ、周年という節目を過ぎてもなおタイトルに「続」とつける歌手は珍しい。今年3月には「週刊女性」で歯科大学教授の夫との買い物姿を激写され、不仲説を一蹴。離婚騒動も回避して公私ともに攻めの姿勢に転じているのだ。

 芸能リポーターの松本佳子氏が言うには、

「40年ぶりの聖子ちゃんカットを披露したのも、彼女らしいセルフプロデュースの上手さを発揮した形で、商魂のたくましさを感じずにはいられません。6月からはコンサートツアーをスタートさせていますが、通常のS席9800円とは別に、2万3千円もするプレミアムシートを用意して売れ行き好調。コロナ対策で観客が減った分を取り返そうとするやり方ができるのも彼女の強みで、芸能界でもこのような売り方をする歌手は他にいない。コアのファン層の多くが同世代で、経済的に余裕のある人が多いのだと思います」

 実際、6月に行われた「さいたまスーパーアリーナ」のコンサートに足を運んだというファン曰く、

「会場は感染予防のガイドラインに厳格で、いつもの満員状態とは程遠かったですね。観客が大声で歌ったり踊ることもできず、ただ拍手を送るのみ……。それでも同世代が頑張る姿に元気をもらいましたよ」

 昨年予定されていた記念ツアーは、まさに埼玉からスタートして、生まれ故郷の福岡を含む全国7都市11公演を予定していたが、全て中止。加えて、1人約5万円と“芸能界一高額”といわれるクリスマスディナーショーも、一昨年は芸能人最多の23回も開催していたが、昨年は都内1カ所のみ。

 7年ぶりの大晦日カウントダウンライブも中止で、彼女を見られないファンのフラストレーションは、臨界点に達していたらしい。

 芸能デスクによれば、

「昨年はオンラインライブなども開催しましたが、聖子ファンは生で観たい中高年が圧倒的ですからね。この勢いが続けば、コロナ禍で閉店したオフィシャルグッズを扱うショップも復活できるかもしれません」

週刊新潮 2021年8月26日号掲載

ワイド特集「『鋼のメンタル』の人間学」より

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