元弁護士で元プロ雀士の作家・新川帆立さん 一人暮らしの学生を見ると胸騒ぎがする理由

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教育熱心だった祖父

『元彼の遺言状』で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビューした新人ミステリー作家の新川帆立さん。弁護士資格も持つ彼女が、かつて宮崎の実家から東京大学に進学した際に悩んだ、大きな壁とは。

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 我が家は代々宮崎県に居を構えている。父方は下級武士で、明治以降は獣医や教師といった地方インテリ的な職業についていた。母方はずっと農家。稲作はもちろん、タバコやサトウキビ、スイートピーなどを栽培していた。

 両家には共通点があった。...

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