事件現場清掃人は見た 遺体が放置された部屋はどんな細菌が繫殖しているかわからない

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 孤独死などで遺体が長時間放置された部屋は、死者の痕跡が残り悲惨な状態になる。それを原状回復させるのが、一般に特殊清掃人と呼ばれる人たちだ。長年、この仕事に従事し、昨年『事件現場清掃人 死と生を看取る者』(飛鳥新社)を出版した高江洲(たかえす)敦氏に、現場での感染症対策について聞いた。

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 高江洲氏は、現場で清掃を始める前に必ず“お清め”を行うという。部屋に塩をひとつまみ振りかけ、小瓶に入れた日本酒を数滴床に垂らし、亡くなった方に「お疲れさまでした」とねぎらいの言葉をかけるそうだ。...

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