ゆうこりん、2度目のキャラ変なるか? 別居報道トークに見る「夫より優先度の高い」相手
離婚秒読みとされるゆうこりんこと小倉優子さん。再婚相手は妊娠中に家を出ていき、今は3人の子どもと暮らしているとのこと。以前は別居していても円満という姿勢を崩さなかったが、ここへきて一転。バラエティ番組で積極的に現状を語り、自分が仕事や子育てを優先していたこと、家庭ではタレントイメージとのギャップがあることなど、別居原因についても分析していた。
思えばゆうこりんは、一貫して「世間の目」を優先してきた。おバカキャラブームとともに、こりん星から来たりんごももか姫、という設定で登場。狙い通りグラビアアイドルの中でもひときわ目立つことに成功した。本来の自分を殺し、舌足らずな口調で天然キャラを5年以上も続けた根性はさすがである。しかしそのキャラも飽きられ始め、人気が下火になってきた頃に好感度をV字回復させる。きっかけは有吉弘行さんにより「ウソの限界」というあだ名がつけられたことだ。ここでも機を逃さずに「こりん星は爆発した」と宣言して、翌年にはヘアメイクアップアーティストと結婚。苦手だった料理も克服し、レシピ本を出すまでに腕前を上げ、今度はママタレントとして復活したのである。
初婚の夫とは相手の不倫により離婚となったが、ゆうこりんは手にした「しっかり者のかわいい奥さん」というイメージを守り続けた。「私が至らなかったから」と相手を悪者にすることなく、2人の子どもを抱える姿は健気に映ったのだろう。離婚した年と翌年には、「好きなママタレントランキング」で1位を獲得するまでになった。
天然キャラのグラビアアイドルから、しっかり者で料理上手なかわいいママタレントへ。ゆうこりんが見事な転身を遂げることができたのは、世間の声に逆らわないという不文律を守っているからではないだろうか。おバカキャラブームの時は、童顔と高い声を活かした天然キャラを演じ切る。嘘くさいと世間が言い始めれば、素直にキャラを作っていたと認める。ママタレントにいったん舵を切ったなら、苦手な料理も克服してきちんとした妻であり続ける。2度も夫に逃げられるのは、ゆうこりんの我が強すぎるからだ。そう推察する声は多い。かつてのゆうこりんなら、やはり「逆らわず耐える妻」として沈黙を守り続けたことだろう。でも今回は、「私が私が、と思っちゃうところがあった」と、世間の声を認めるかのような発言もしている。
いずれにせよ、本当の別居理由は夫側にも聞かないとわからない。わかるのはただ、夫には自己主張しても、世間の声には逆らわないというゆうこりんの一貫した行動原理である。
「弱さ」商法ブームにもきちんと乗っかるビジネス勘 2度目のキャラ変もそろそろか?
別居報道にも自ら触れるサービス精神を見せているゆうこりんだが、最近ではさらに「ズボラさ」を見せるようにもなっている。先日は子育てに追われ、洗い物のたまったシンクの写真をインスタに投稿。豪華な手料理の写真ばかり掲載し、「夫への当てつけでは」と言われていた頃とは大違いである。しかし子育て中の女性からは共感を呼び、息抜きにアイスを楽しむ様子もアップされた。そのアイスも高級なものではなく、スーパーに売っている庶民的な箱アイスをセレクトするところがゆうこりんのニクイところである。長年培われてきた、ビジネス勘の確かさを感じさせる。
先日は宮迫博之さんやDaiGoさんが炎上したが、最近の芸能界は「上から目線」と「絶対強者」感が一番嫌われる。だからなのか、メンタルの問題やいじめられた経験、あるいはだらしないクセなど、かつてタレントとしては「弱み」「傷」に思われていたエピソードを告白する流れも加速している。世の中の風を読み続けてきたゆうこりんも、ちゃんとこの流れに乗り始めたに違いない。言い換えれば、家族のために豪華な手料理を作って家を守るセレブな良妻ではなく、ちょっとズボラなところもあるぶっちゃけキャラの奥さん、というキャラの方がこの先のタレント生命は長いと思ったのだろう。
この先夫と別れたとしても、3人の子育てを続けていくのは事実。ならばタレントとして少しでも長く稼ぎ続けられる道を歩みたい、というのは、至極全うな考えに思える。離婚が先か、キャラ変が先か。この先のゆうこりんの進化を、しかと見届けたい。