年俸1億円、「報ステ」新キャスター「大越氏」と「富川・徳永アナ」のあつれき

エンタメ

  • ブックマーク

鳴り物入りでテレ朝の看板へ

 テレビ朝日『報道ステーション』は、10月から元NHKの大越健介氏(60)がメイン・キャスターに就任し、月曜日から木曜日を担当する。年俸は1億円を下らないとも言われている。そこに現在、月曜から水曜を担当している小木逸平アナ、入社2年目の渡辺瑠海アナウンサーが加わり、レギュラーのコメンテーターは置かない。他方、金曜日については、富川悠太アナ(44/現在、木・金曜担当)、フリーアナウンサー・徳永有美(46/現在、月曜から水曜担当)が担う。富川アナは、月~木曜にはリポーターとして大きなニュースや特集などの取材にも出かけるという。

 NHKで政治部記者、ワシントン支局長、「ニュースウオッチ9」でキャスターを務めた大越氏という“黒船の上陸”は、発表から少し経った今もなおテレ朝を揺さぶっているという。

 NHK局員によると、

「4年に及んだキャスター在任中は歯に衣着せぬ物言いが時の安倍政権に嫌われ、NHKが官邸に忖度して降板させたという話がまことしやかに流れました。最終的には理事待遇にはなりましたが、そういった“経歴”と同期が理事に就任したこともあって、それ以上の出世は見込めなかった。本人も転身を望んでいたみたいですし、具体的にTBS番組のキャスターにという話も出ていましたが、たち消えになっていたようですね」

 退局前には読売新聞社の渡邊恒雄代表取締役主筆のインタビュアーを担うなど、他局キャスターとの格の違いを見せつけた。加えて、今回のキャスター就任後の番組でも、その日のニュースに合わせて専門家が登場する現行の設定は取りやめ、適材適所で人材をキャスティングするというから、大越氏への期待が相当なものであることは推察される。

面白くない格下げの富川・徳永

 続いて、テレ朝局員にも聞いてみると、こちらは歓迎一色とも言いづらい微妙な反応。

「まぁ、その渡邊さんへのインタビューもNHKの名刺があったから実現したわけで、そこまで評価するのはどうかなとは思いますが……。そもそも報ステの視聴率はすこぶる好調なんですよね。報道番組ではNHKのニュース7に次いで2位が定位置で、以降の時間帯に限れば独走状態。それなのになぜキャスターをいじるのかという声はもちろん出ています」

 最終的には、こちらもテレ朝のドンであり、報ステにスタッフとして関わった経験がある早河洋会長兼CEOの鶴の一声で決まったというのがもっぱらだ。

 他方、面白くないのは、格下げとなる富川、徳永の二人だ。

「富川に関しては、前任の古舘さんから禅譲を受けてメイン・キャスターとしスタートしたものの、自身のコロナ感染、コンビを組んでいた小川彩佳アナへのパワハラや家族へのDV疑惑が報じられ、メインから降格していた中で今回の発表はさらなる降格を意味している。もちろん、キャスター以外にも現場からの報告などで露出はあるので、巻き返しは可能ではありますが、上層部としてはテレ朝の顔である報ステを切り盛りできるほどの“華はない”という判断のようです」(同)

 本人はそのあたりを意識しており、

「局側への不信感は募っているみたいですね。報ステ以外のところでも咲くことは十分できるとアドバイスする声もありますが、本人のプライドは高く、ここで退いたら負けだという思いも強いようで、さらなる降格を受け入れた上で、原点とも言える現地レポートの仕事などから捲土重来を期すことにしているようです」(同)

次ページ:相次ぐ不祥事は「不幸中の幸い」

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。