中田翔、巨人へ電撃移籍のウラ 巨人OBが語る「清原移籍との違い」

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意外に凡庸な数字

「昨シーズンまでの通算本塁打は257本で、年平均21・41本という数字です。こうして実際に算出すると、意外に少ないと思った人もいるのではないでしょうか。中田選手の成績を、同じく巨人に移籍してファンから賛否両論があった、清原和博氏(54)と比較してみましょう」(野球担当記者)

 西武時代の通算成績を見てみる。すると、通算11年でホームラン329本、年平均で29・9本という数字になる。中田が20本そこそこなのに対し、清原は約30本。その差は歴然と言わざるを得ない。

「中田選手の昨シーズン末までの平均打率は2割5分2厘。本塁打は繰り返しになりますが257本。一方、巨人とオリックス時代を加えた清原選手の通算22年の成績は、平均打率は2割7分2厘、本塁打は525本でした。清原選手と比べると中田選手がはるかに“小粒”なのは間違いないと思います」(同・記者)

 広澤氏は「とにかくムラのある4番バッターだとは言えるでしょう」と指摘する。

「プロ野球に関わる者なら、解説者でも監督でも選手でも、中田くんのポテンシャルを否定する人はいません。彼は自分自身の可能性を5割も発揮していないと言うべきです。確かに昨シーズンは、本塁打31本、打率2割3分9厘、打点王にも輝きました。ところが、スランプに陥ることも珍しくありません。例えば2017年、本塁打16本、打率2割1分6厘と低迷したのは、ファンが一番お分かりだと思います」(広澤氏)

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