檀ふみが語る、父・檀一雄の遺品整理 1万冊の蔵書、美術品…整理するうちに気づいたこととは
「最後の無頼派」と呼ばれ、代表作『火宅の人』では、愛人との同棲や放浪の日々を描いた作家・檀一雄。長女である俳優の檀ふみさんは、自宅の建て替えを機に、父親の遺した荷物の整理を試みたそうだが……。いつしか、断捨離よりも大切なことに気づいたという。
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もともと生家のあった場所に、私が施主となって2番目の家を建てたのが20代半ばの頃。その後、2015年4月に母が亡くなり、わが家の土地が道路の拡幅計画に引っかかったこともあって、同じ場所に新しく3番目の家を建て直しました。...