資生堂が広告媒体費の90%以上をデジタルにシフト 苦境のテレビCMはどうなるのか

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 民放に投じられる広告費の減少が止まらない。その上、民放の黎明期からの有力スポンサー・資生堂が2023年までに広告媒体費の90%以上をデジタルにシフトするという。民放が岐路に立たされている。

 ちょうど1年前の2020年8月、民放界に衝撃が走った。化粧品最大手の資生堂・魚谷雅彦社長(67)が、2023年までに広告媒体費の90%以上をデジタルにシフトすると表明したからだ。

 魚谷氏は元日本コカ・コーラ社長で、いわゆるプロ経営者。改革の人だ。今年、シャンプー「TSUBAKI」や男性用化粧品「uno」などのパーソナルケア事業を、投資ファンドに売却し、同業者をあっと言わせた。...

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