事件現場清掃人は見た 服毒自殺した「50代男性」の部屋で感じた“屈辱と反省”

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 孤独死などで遺体が長時間放置された部屋は、死者の痕跡が残り悲惨な状態になる。それを原状回復させるのが、一般に特殊清掃人と呼ばれる人たちだ。長年、この仕事に従事し、昨年『事件現場清掃人 死と生を看取る者』(飛鳥新社)を出版した高江洲(たかえす)敦氏に、今も忘れられない悔しい思い出を聞いた。

 高江洲氏が特殊清掃を始めて間もない頃の話である。

「知人の葬儀会社の社長から依頼でした。50代の男性がマンションで服毒自殺し、死後2カ月経って発見されたそうです」
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