日ハム「中田翔・暴力問題」栗山監督が“放出”を示唆 移籍先として囁かれるあの球団

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消去法で浮かび上がる球団とは

 そう考えた時、消去法で浮かび上がるのが、今季最下位争いを繰り広げている中日なのだという。

「一塁はビシエドで固定されていますが、レフトはまったく固まらず、根尾昂や高松渡、ロッテから移籍してきた加藤翔平らで回しています。強打者の印象が強い中田ですが、守備にも定評がある。最近は腰痛を考慮して守っていませんが、レフトでもベストナインに選ばれている。打線も貧弱で起爆剤が欲しい中日としては、魅力的に映るでしょう。44歳の大ベテランの福留孝介を、昨シーズンオフに阪神から獲得したことも考えると、可能性はなくはない」

 とは言いつつも、

「このご時世ですからね。チームの雰囲気を乱しかねないやんちゃ選手を、あえて取りに行く“博打”をするかどうか。『清原(和博)を最後に拾ったオリックスなら』なんて言う人もいますが、正直、どこも厳しいというのが記者たちの総意です」

実は「ガラスのハート」

 引き受け手がいないならば、否応なく引退となる。前出の日ハム担当は、「もう本人も腹をくくっているのではないか」と予想する。

「あの風態からは想像つかないのですが、実は中田はガラスのハートの持ち主。9年前、不振に陥った際に、栗山監督のところに行って『僕が4番を打って大丈夫ですか?』って相談しに行ったこともありました。こんな騒ぎになって叩かれまくって、もうやる気を失っているのでは」

 トレードの期限は8月いっぱい。果たして、火中の栗を拾いに行く球団は現れるのだろうか――。

デイリー新潮取材班

2021年8月18日掲載

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