塩崎恭久元厚労相が画策する「学校法人ガバナンス強化」、文科省守旧派と繰り広げるバトルの行方は
理事長独裁、やりたい放題では……
学校法人のガバナンスのあり方を改革する専門家らの会議「学校法人ガバナンス改革会議」が文部科学省で始まった。公益法人のひとつとして税制上の恩典を受けている「学校法人」の経営に対するチェック体制を抜本的に見直すのが狙いだが、なぜか当の文科省の腰が重いのだという。大手新聞社のデスクが解説する。
「最大の焦点は、大学組織で権限が集中している理事長の暴走を防ぐための仕組みづくりです。公益社団法人や公益財団法人などは、評議員会が理事の選任・解任の権限を持っていますが、今の大学の評議員会は理事会の下に置かれ、意見を述べるにとどめた諮問機関に過ぎません。...