「氷川きよし kiiのおかえりごはん」が好評「68円の豆腐」を大量買いする庶民派な一面
8月24日に、ポップスのアルバム第2弾となる「You are you」のリリースを控える氷川きよし(43)。ポップスという新たな音楽ジャンルに挑戦している彼は、音楽以外の分野でも新たな取り組みを始めていた。それが、自身初となる料理番組「氷川きよし kiiのおかえりごはん」である。先月5日に音楽ストリーミングサービスのSpotifyで配信が開始され、ポッドキャストランキング1位を獲得するなど好評を博している。
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「氷川きよし kiiのおかえりごはん」は、テレビ東京のドラマ「お耳に合いましたら。」との連動企画で、番組はそれ自体で氷川きよしの料理&トーク番組として成立している。
「演歌の貴公子」と呼ばれた演歌歌手としての氷川きよしや、インスタグラムで見せる妖艶な姿とも違う、庶民的で素朴なkii(氷川が名乗る新たな呼び名)が垣間見られる。音声だけのポッドキャスト番組とあって、包丁で野菜を切ったり、フライパンで食材を炒めたりする音だけでなく、料理の合間のトークで、一緒に料理を作っている気分が味わえることがこの番組の魅力だ。毎週木曜日に配信される20分ほどのこの番組は、これまで7回配信されている。
<私はお料理が大好きで一人暮らしの若い子でも作れてリーズナブルな食材で作れるメニューを心がけています!>と、氷川自身がインスタグラムで言うように、メニューはラタトゥイユ、湯豆腐とぬか漬け、納豆キムチ炒飯など手軽なものばかりだ。
博多弁も披露
氷川と言えば、週刊新潮(2019年12月19日号)で「40過ぎてどう生きるかと考えた際、もう世間にどう言われようが、足蹴にされようが、しっかり確信をもって表現していこうと決意した。もちろん、今後もみんなが求める『氷川きよし』もやっていきたいけれど、ひとつの色だけではまとめられない。さまざまな色を出しながら、表現していきたいなって思うんです」と心境の変化を告白した。その“さまざまな色”のひとつが今回の料理番組ということだろうか。
「食卓をパッと明るくしたい日の、ラタトゥイユ」がテーマの第1回は、「あ~疲れた。でも今日も無事に終わって良かった。冷蔵庫に野菜が余ってたな。今日はラタトゥイユにしようかな、もう面倒くさいから」と仕事を終えた氷川が帰宅し、料理に取り掛かる様子から始まる。
「どんなに疲れて帰ってきても、まずは大好きなキッチンに向かいます。その時、氷川きよしは、見えない鎧を脱ぎ捨て歌手から素の自分kiiに戻るんです」とのナレーションの通り、料理をしている氷川はかなり素の姿に近いようだ。
「たまに博多弁が入るっちゃけど、いいかね。ため口で喋ると、博多弁になるっちゃんね。なんか知らんけど」と方言が出ることも。
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