「台湾に生まれ日本軍属として戦った父はベトナム難民となった」戦争に翻弄された「日本軍通訳」

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「戦争や時代に翻弄された私たちのような家族がいたことを、ただ知ってもらえたらそれでいいのです」。終戦から76年の今夏、重い口を開いたひとりの在日ベトナム人女性が大阪にいる。荘翠明さん(50)=仮名=。彼女の父は日本統治時代の台湾で生まれ、日本の軍属としてベトナムで戦い、戦後も残留。現地で出会った女性と結婚し、翠明さんが生まれた。

「幼いころ、両親はともにベトナム人だと思っていました。でも8、9歳の時に家族で難民として日本に来て、初めて父が流暢に日本語をあやつることを知りました。...

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