元“反社”から500万円騙し取って1億円超要求される東証1部“元役員” 仁義なき法廷闘争の行方は
突然の倒産
広域暴力団「稲川会」の2次団体で幹部を務めた人物が、東証1部上場企業の役員らによる詐欺的被害に遭ったと訴え、「仁義なき戦い」を繰り広げている。反社会的勢力のレッテルを一旦貼られると肩身の狭い立場に置かれるため、逆に「堅気」に付け込まれて泣きを見るケースもあるのだ。
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元幹部が足を洗ったのは13年前。その後、神戸で不動産会社を興し、妻を代表に据え、自身はオーナーの立場にある。2011年ごろ、彼の会社に大証ヘラクレス上場の「クインランド」元役員のKという男が出入りしはじめたことから、雲行きが怪しくなった。...