韓国の野球代表は嫌われていた…五輪メダル無しに韓国ネット民が「いいね!」の理由

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韓国人は怒り心頭!?

 8月7日に行われた東京五輪・野球決勝で、日本代表の“侍ジャパン”がアメリカ代表を2対0で下し、金メダルを獲得した。一方、同日正午より行われた3位決定戦ではドミニカが激戦を制して銅メダルを獲得。敗れた韓国はメダル無しに終わった。

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 今回の野球は、変則的なトーナメント方式が特徴的だった。

 日本は8月2日に行われた準決勝でアメリカに勝ったが、ここで敗れても敗者復活戦で勝利すれば決勝に進むことができた。

 これにより日本は、一度は勝利したアメリカと再び決勝で戦うことになり、韓国も、一度は勝利したドミニカと3位決定戦で再び戦うことになったのだ。

 今回のこの“敗者復活”システム、確かに分かりにくいのだが、韓国では当初から“ある憶測”が飛び交っていたという。

 それを象徴するのが、8月3日に中央日報日本語版で配信された「『理解不可能』…野球の大会方式に隠された『安全装置』」と題された記事だった。その内容を一部ご紹介すると――、

〈野球は日本の「国技」だ。しかし五輪では一度も金メダルを取っていない。2000年シドニー五輪の3位決定戦と2008年北京五輪の準決勝で韓国に敗れた。このため今大会方式は、戦力を整えた日本に一種の「安全装置」として作用する可能性がある。野球が12年ぶりに正式種目に採択されたのも日本の選択だ〉

敗北を大歓迎

 つまり、過去2回、韓国に敗北しメダルに手が届かなかった日本が、一度負けてもメダルを狙えるよう救済策を設けたと言いたいようだ。

 しかし、ご承知の通り、日本が“全勝”で決勝まで駒を進めたのに対し、準決勝で日本に敗れた韓国には敗者復活の機会が与えられていた。実際、「安全装置」の恩恵を受けたのはむしろ韓国の方である。

 もっとも、中央日報のような見方は韓国でなぜがあまり支持されていないという。

 ソウル在住のジャーナリストによれば、

「7日の3位決定戦に韓国が敗れた直後、『韓国野球ドミニカに敗戦…4位でメダル獲れず』というネット記事に対して、意外なことに瞬時に500以上の“いいね”が付いたんです。もちろん“4位だけど頑張った”という意味の“いいね”ではなく、“韓国野球がドミニカに負けてよかった”という意味なんです。ネット世論では、野球で韓国チームがメダルを獲得するのは許されない、という意見が圧倒的に多いんです」

 一体、どういうことか。その謎を解くカギは韓国の徴兵制にあるという。

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