松坂大輔が呼んだ奇跡も…「夏の甲子園」で起きた“伝説の3大逆転劇”
流れを変えた温情采配
大差リードを終盤にひっくり返す大逆転劇は、野球の最大の醍醐味である。夏の甲子園大会でも、“伝説の大逆転劇”がいくつも存在する。延長イニングでの6点差をひっくり返し、“逆転の報徳”の名を生んだのが、1961年の1回戦、報徳学園vs倉敷工である。
報徳学園・酒井癸三夫、倉敷工・永山勝利両投手は、ともに決定打を許さず、0対0のまま延長戦へ。10回裏、報徳学園は1死一、二塁のサヨナラのチャンスも無得点。代打が送られた結果、セカンド、ショート、ライトを入れ替えたことが、守乱を誘発する。...