侍ジャパン、メキシコ戦快勝でも心配な鈴木誠也【柴田勲のセブンアイズ】

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※メキシコ対日本

東京五輪 野球(1次リーグ・グループA)
メキシコ対日本(31日・横浜スタジアム 12時試合開始)
     1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 安 失
日  本 0 1 1 3 0 0 1 1 0 7 10 0
メキシコ 1 0 0 1 0 0 0 2 0 4 7 2
(日)〇森下暢仁、伊藤大海、平良海馬、栗林良吏-甲斐拓也
(メ)●J・P・オラマス、E・アレドンド、S・サンチェス、C・バルガス、M・バニュエロス、J・アングアメア、O・ペレス、C・ブスタマンテ-A・ウィルソン、R・ソリス
◆本塁打 山田哲人、坂本勇人、J・メネセス/二塁打 坂本勇人
試合時間 3時間5分

3ランで変わったベンチの雰囲気

 野球日本代表がメキシコ代表戦に快勝しグループ首位通過を決めた。準々決勝進出だ。

 まあ、楽勝とまでは言わないけれど、危なげない試合運びだった。4回に山田哲人の1号3ランが出た時は、「勝った」と思った。アレドンドが投じた高めの変化球を見逃さず振り切った。3ラン、この一発でベンチの雰囲気がすごく良くなった。テレビ画面を通じてでもよく分かった。

 逆にメキシコベンチにしてみれば1回に先制したのに、2回に追いつかれ、さらに3回に1点を勝ち越された直後だけに、この中押し弾は効いた。

 先発したオラマス、それにアレドンドにしても日本人投手によくいるタイプだ。

 外国人投手は剛速球を持っているがコントロールが悪い。荒れ球で球威がある。こんなイメージがあるが、この2投手は球威よりもコントロールを重視して、四球を極力避ける投球を心がけていた。これといった特長がなかった。甘く入ったら、そりゃやられる。

 日本打線はよく振れていた。28 日のドミニカ戦は五輪の重圧からか、5、6回あたりまでは重い嫌な雰囲気だった。だが、逆転サヨナラ勝ちで、そんな重圧から解放されたのだろう。この日は積極的だった。

 だけど、先発の森下暢仁はやはり重圧を感じていたのだろう。プロ2年目、若いから仕方がない。立ち上がりはガチガチだったのではないか。暴投が絡んだ1死二塁でJ・メネセスに先制打を許したが、A・ゴンザレスを二ゴロ併殺打に仕留めて落ち着いた。4回にも1点を失ったが5回5安打2失点、うまくまとめた。自信がついたと思う。

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