「世の中はとにかくミュージシャンに甘い」と燃え殻さんが思うワケ 結婚式で知らないバラードを歌ったバンドマン

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遅刻を詫びないミュージシャン

 7月29日に2作目の小説『これはただの夏』(新潮社)を上梓した燃え殻さん。40代の「ボク」と、「反則レベル」の美女と、10代の女の子の一瞬の交錯。未だに此処ではない何処かを夢見てしまうあなたに贈る、「ただの夏」を巡るお話だ。刊行を記念して、燃え殻さんが周囲で起きる‟滋味あふれる雑事”を綴った「週刊新潮」の連載エッセイ「それでも日々はつづくから」より、厳選のエッセイを公開。

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「あの人はアーティストだから」

 送ったメールが返ってこなかったとこぼした時に、編集者の人に言われた言葉だ。...

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