「歩く3億円」と呼ばれた「女帝」が演出「銀座の詐欺の物語」 一等地に立つビルの売買を偽装
貸しビル業
銀座の老舗クラブ「ロイヤルガーデン」の元オーナーママであるSママは、2005年、バブル崩壊のあおりを受けて店を手放した。彼女の夫が経営するクラブの親会社「日栄総業」が潰れたのだ。夫妻は細々と貸しビル業を営んでいたものの、所有するビルの売買をめぐって詐欺紛いの事件を起こしたという。
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ロイヤルガーデンのオープンは25年前。いつも目が眩むようなジュエリーを身に着けていたSママは、「歩く3億円」と呼ばれていた。
日栄総業はロイヤルガーデンのほかにも数軒の高級クラブを運営し、Sママは「女帝」として君臨していたが、バブルの崩壊で、日栄総業は350億円の負債を抱えて破綻。...